200万台以上がリコール、理由は「香り」!

「香りで機械が壊れる」のは、「香り」製品には「香りが長持ち」する効果をねらって、ごく微小なマイクロカプセルが使われているから。これらのカプセルは、長期にわたって環境中を漂い(PM2.5と同じ)、あらゆるところに付着し、徐々にはじけて匂いを発散させるようデザインされています。従って、環境中に蓄積し、時間とともに濃度を増します。

 

また、「香り」製品に使われているのはシリコンだけではありません。

香りの元は石油化学製品であり、そこには、発がん性が認定されているベンゼンやトルエン、そしてそのトルエンの一万倍も毒性が強いと言われているイソシアネートなど、少なくとも3千種類の化学物質が使用されています。また、これらの「香り付き製品」と、がん、免疫不全、出産異常などの相関を研究した論文も数多く出ており、「香り過敏症」は決して一部の人々だけに表れる特定の反応ではありません。

ところが日本では、「香りの材料」のヒトへの安全性などはまったく確認されておらず、メーカーには表示義務もなく(だから消費者は「いい香り」に簡単に騙される)、それどころか、どんな材料をどれだけ使っても何の規制もありません。ま~、これは、あらゆる「公害」に共通の背景であり、日本に真の消費者運動がないということを意味していますが。