インフル薬服用後転落か 中学生死亡

 

2019/12/11 06:35中国新聞社

 10日午後1時50分ごろ、広島市内のマンションから「人が落ちた」と付近の住民から110番があった。広島県警や市消防局などによると、転落したのは中学の男子生徒で、死亡が確認された。関係者によると、男子生徒はインフルエンザの薬を飲んだ後に転落したという。県警は事故とみて調べている。関係者によると、男子生徒は発熱があり、この日は学校を休んでいた。家族もいる自宅でインフルエンザの薬を飲んだ後、何らかの原因で転落したとみられる。(中略)

  厚生労働省は、子どもがインフルエンザにかかると、治療薬の服用の有無や種類にかかわらず、興奮してベランダに出て飛び降りようとするなどの異常行動を起こす恐れがあるとして、注意を呼び掛けている。

 

 この記事の問題は最後の文のマーカー部分。「クスリを飲んでいなくても」「インフルエンザ自体が異常行動をもたらす」との厚労省の言葉を紹介していますが、タミフルやリレンザによる副作用のことを知っていれば、この表現はおかしいとわかるでしょう。

 インフルエンザは風邪の一種(これって、ワクチンが流行る前は常識でした)。暖かくして水分をたくさんとり、体をやすめていればそのうち治ります。一日や二日早く治そうとしてクスリを与え、それで子どもが死んでしまったら取り返しがつきません。

 クスリのメーカーには悪いけど、薬剤はもともと人体には不要です。摂取前には十分、情報収集して下さい。