タイでHPVワクチン被害、接種直後に胸痛など

バン・クラン学校の子どもたち11人がHPVワクチン接種後、胸痛、動悸亢進、疲労感などを訴え、かけつけた救急医療チームが緊急手当てし、うち四人が病院に送られました。慢性喘息のある子は深刻な状態でしたが、後に回復しています。バン・クラン健康推進センターの看護婦は、HPVワクチンは全部で16人に接種され、うち11人に副反応が出た、しかし、これまで接種してきた他の学校では何も起きなかった語りました。また、医師は原因の調査が必要だと述べています。この学校の教師によれば、HPVワクチンを受けた生徒16人は全員親の同意を得ており、自発的に受けたとのことです。

出典はここ(201789日バンコクポスト)↓

http://www.bangkokpost.com/news/general/1303084/schoolgirls-sent-to-hospital-after-getting-hpv-vaccine

 

 HPVワクチン被害は、GMOと同じく、世界的に問題になっていると思っていましたが、発展途上国へはまだ情報が伝わっていないのか? で、調べたところ…。

 

34,000人の五年生女児にHPVワクチン

Almost 34,000 Prathom 5 schoolgirls to get anti-HPV vaccine 2017718

 バンコク875の小学校5年生の33962人が、今年8月にも一回目のHPVワクチンを受けるだろう、疾病コントロール部(DDC)局長は述べた。ワクチンは6ヶ月の間を置き、2回接種される。私立校、国際校を問わず同じ年齢の子が対象だ。これはDDCと、国家健康安全部(NHSO)13支部の共同プロジェクトで、全国では約40万人がやはりに8月に接種を受ける。子宮頸がんはタイ女性の死亡原因の第2位であり、毎年6000人が新たに発病し、死亡率は約3000人である、彼はそう述べた。健康局のWongwatドクターは、このワクチンは安全で、タイでは過去2年、多くの女学生たちが接種を受けてきたが、何の副作用も起きなかったと述べた。

 これらは、HPVワクチンを懸念する学校関係者や教師の理解をうながすために、バンコクのホテルで行われたワークショップでのコメントだ。5年生は年齢的に11~12歳にあたり、WHOが推奨するHPVワクチン接種の時期にもっとも適している。このワクチンは子宮頸がんの70%の原因であるHPVの二つの型(1618)を予防するとされている。

 

 …とまあ、日本と同じように、WHOの後押しで、行政や医療機関をあげての宣伝作戦。

違うところといえば、わざわざ教育関係者の説得工作をしているくらいなので、学校の先生や校長の中には、おそらくこのワクチンを問題視する人もいたってことですね(日本は学校と教師がそれこそ「先兵」だった)。でも、タイではワクチン接種費用は最初から政府もち、それに、子宮頸がんの死亡率が50%というのが正しければ、接種率はもっとあがっていいのに、全国でわずか40万人とはえらく少ないと感じます。だって、これに対して、子宮頸がんが「脅威」ではない先進国の接種者は、日本が300万人以上、アメリカが800万人以上だから。先進国の人々ほど、進んだ情報網のおかげで、暗示と情報操作されやすいのかもしれません。