子宮頚がんワクチン記事「捏造」とされた教授が名誉毀損で提訴

ウェッジを信州大教授提訴 子宮頸がんワクチン記事巡り

 子宮頸がんワクチンの副作用などを研究している厚生労働省研究班代表の池田修一・信州大学教授が17日、研究発表を「捏造」と書い た月刊誌の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の「ウェッジ」(東京都)と記事を書いた女性ジャーナリストらに約1100万円の損害賠償などを求めて 東京地裁に提訴した。教授側が問題にしたのは、「ウェッジ」7月号に掲載された「子宮頸がんワクチン薬害研究班 崩れる根拠、暴かれた捏造」と題する記事など。教授の発表内 容について「重大な捏造」と書いた部分などが「明白な虚偽で、研究者としての評価を著しく失墜させられた」と訴えている。ウェッジ編集部は「記事は十分な取材に基づいたもので、法廷の場で真実を明らかにしていきます」との談話を出した

 

 提訴されることを前提にした記事のようですね。その一部は、今でもネット上で読むことができます↓。

子宮頸がんワクチン薬害研究班に 捏造行為が発覚 2016年6月17日村中璃子

 

 ただし、 ネット記事を読む限り、重箱の隅をつついている感がぬぐえないし、 「捏造」については雑誌を読まないとわからない仕組みでさぞかし雑誌の売り上げが伸びたことでしょう。

 

 一方、池田教授らの資料は厚労省のサイトから入手できます↓。67枚のスライドの中で、主に、その中の5ページほどの「HLA(ヒト白血球型抗原)遺伝子」についての部分が叩かれているわけです。

子宮頸がんワクチン接種後の神経障害に関する治療法の確立と情報提供についての研究 池田修一氏 発表資料(PDF:23,903KB)

 

 しかし、その部分の小見出しは、「疾患感受性遺伝子の検索 HLAgeno-typing Autoimmune (autoinflammatory) syndrome induced by adjuvants (ASIA)とHLA type」。つまり、「(ワクチンの)アジュバント誘発自己免疫疾患症候群(ASIA)のHLA遺伝子の検索]で、 あくまでもHPVワクチンに含まれているアジュバントによって引き起こされる自己免疫疾患を調べる中で遺伝子に触れているということがわかります。

 

要するに、問題はアジュバント。

 

 

 HPVワクチンのアジュバントとしては、サーバリックスには水酸化アルミニウムとMPL(モノフォスフォリルリピッド、単リン脂質)が、ガーダシルには非結晶リン酸水酸化硫酸アルミニウム、ホウ酸ナトリウム、ポリソルベート80が、それぞれ使われています。海外の論文には1990年代から、ワクチンに含まれるアルミニウム化合物の危険性が指摘されており、2000年以後も、血液関門を通過して脳内に入ること、炎症、慢性筋肉痛や関節痛、疲労を起こすこと、あるいは細胞死を招くこと、などが動物実験の結果などとして報告されていました。細胞にからみつくアルミニウム片の蛍光写真も捉えられており、池田論文の「脳の海馬に異常な抗体が沈着」も、特に目新しいことではありません。

 

 ところがこの雑誌記事は、「捏造」とまで呼びながら、そのアジュバントをめぐる発言については完全無視・・・そこに目を向けさせたくないのです。この記者は過去にもHPV被害者を貶める記事↓を書いていますが、これを読んだ被害者はどう思ったことか。

 

あの激しいけいれんは本当に 子宮頸がんワクチンの副反応なのか 2015年10月20日村中璃子「ワクチンによって患者が生まれた」のではなく「ワクチンによって、思春期の少女にもともと多い病気の存在が顕在化した」、そう考えるのが自然ではないだろうか。…

  これは、WHO新興・再興感染症対策チーム でワクチン拡大戦略の尖兵として働いていた経歴がなせるわざでしょう。 その他の記事も「これだけ叩いても大丈夫」という確信犯的なものばかりで、医薬産業界のバックアップがあると感じます。ま~、時間の無駄なのであまり読むことはお勧めしません。ちなみに、1998年、イギリスのアンドリュー・ウェークフィールド博士が発表した論文「MMRと自閉症」を、何年も後になって「捏造だ」と攻撃したのも、ブライアン・ディアという「ジャーナリスト」でした。医学界とは金銭的つながりがあり、さまざまな背景が後になって明るみにでますが、これらのことは日本では報道されていません。この件については、 MMRと自閉症の真実(1) のシリーズを読むことをお勧めします。

 

 なお、MMRと自閉症に関しては、ウェークフィールド博士の分析が正しかったことが、今年封切られたドキュメンタリー映画「VAXXED」で証明された形になっています(裁判でもいくつか勝訴判決が出ています)。このVAXXED、日本ではいつ見られるのか、資金があれば私が輸入・上映したい。